母の闘病日誌(7)の続き
無事、肺癌の手術は終わり、順調に回復していった。
2~3ヶ月は手術の痕が痛むと言われたが、10ヶ月経った今でも時々引きつったように痛むと言っている。
術後の最初の呼吸器内科の検診で抗癌剤治療を断った経緯は、前回お話したとおりである。
実は、この後、暫く検診をしないでいた。
ここのD病院は、非常に患者数が多い病院で、おまけに急患が入るとかなり待たされる。
前回の診察後、次回の診察日を決めようとしたところに入院中の患者の病変があり、ちょと待ってて下さいと言われ、待ったものの結局先生は戻れそうにないと言われて次の検針日を決めないまま帰ってしまったのだ。
こんなこともあった。
廊下に待合室がありそこに大勢の患者さんが椅子に座ってじっと待っているの。
ある患者さんは、9時に予約を入れていたにも関わらず11時過ぎても一向に診察が始まらない。
とうとうたまりかねた患者さんは、
「私たちは病人ですよ。健康な人でもじっと椅子に座って2時間以上も待たされたらきついのに、まして病人を2時間以上待たせるとはどういうことですか!」
ごもっともな意見だ。
本当に、ここの病院は患者が多くて、いつも2時間待ちは当たり前になっている。
対策をどうにかしてもらわないといけないですね。
「薬をもらわないから、C病院で検診してもらってたらいいや。」って思いから、次の予約はとうとう入れないままにしてしまった。
B病院は、1ヶ月に一度検診は、続けていた。
その後、順調に回復はしていったのだが、肺癌の手術から4ヶ月経過した7月、
B病院の副院長からお話したいことがあると呼ばれた。
「肺にうっすら影が見える」と言うのだ。
「えっ!まだ4ヶ月しか経っていないのに」
再度、D病院で検診することを勧められD病院に予約をいれてくれた。
久々にD病院に来た。相変わらず、患者さんが多い。
レントゲン検査の結果、やはり小さな影あるという。
後日、再度精密検査をすることになった。
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