東の荒川静香、西の荒川東洋子

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 荒川東洋子画伯をご存知でしょうか。ある時は、田川市大黒町の老舗喫茶のママ。ある時は、荒川絵画教室の主宰。 
 このほど田川美術館で荒川画伯と門下生による展覧会が開催された。第9回を数えるティ・ウィード展がそれだ。
 ほんの付き合いのつもりで初めて観賞に出かけたが、作品から訴えかけてくる気迫のようなものを感じ、とても感動した。荒川画伯によれば、何十の手習い、美大を出たわけでもなんでもないと謙遜しておりましたが、プロ、アマの垣根を越えて逆にアマチュアの執念みたいなものが感じられて恐れ入りました。
 私自身、プロアマの中間的音楽活動をしておりますが、歌を披露する時は常に魂を込めて歌います。聞き手を感動させられない時は歌い手の負けです。自分で勝手に勝負をしています。
 頼みもしませんでしたが、熱心に解説してくれた千田女史の情熱からも作品を画いた画家たちの意気込みが感じられました。
 来年の10回は、よりメモリアルな展覧会になるに相違ないと思った。
  
         シンガーソングライター
           さくらい英夫