こだわりのお好み焼き

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先日、知人と福岡からの帰り、車の中で、ふと昔よく食べに行ってたお店を思い出した。

私、「昔、ダイエーショッパーズの最上階に"ふきや”ってお好み焼き屋があって、よく食べに行ってた。あそこの自家製のコールタールみたいなソースとマヨネーズが美味いよね。」

知人、「知ってます。私もよく行ってましたよ。いつも満席でしたね。安くてボリュームあって美味い。貧乏学生にはありがたかったです。」

私、「最近は、どんどん亭に行っている。俺、焼き方にこだわりがあって家族には焼かせないんだよね。」

知人、「私も同じです。女房から『おとうさんに、任せときなさい。口出しするとうるさいから』って言われます」

ここにも、鍋奉行じゃなくてお好み奉行が居た。

"ふきや”って言うお好み焼き屋さんは、普通のお好み焼き屋と違って、とにかくボリュームが有り、上から押さえて固めてもまだ分厚いので、食べ応えがある。オーダーすると女性と男性では大きさを変えて出て来ていた。その位ボリュームがあるのだ。
普通のお好み屋は、上から押さえつけずふっくら仕上げるところが多い中で、硬いお好み焼きは、ふきやの特長で、食べ応え十分、おなか一杯になるのため、特に学生に人気が有った。

そのふきやも、いつの日か、ショッパーズから消えて、一度探して回ったことがある。
元々は、屋台出身のお店で、屋台街に本店があったと聞き、そこを探したが見つからなかった。
その後、偶然、博多駅前のバスセンターの飲食店フロアにテナントで入っているのを見つけた。

未だに、昔の味と価格を保っているとか・・・

最近行くお好み焼き屋は、飯塚柏の森に有る“どんどん亭”。

ここの店は、具材をボール入れて各テーブルまで運んでくれ、自分で鉄板焼きをするのだ。

美味しく、外はパリっと、中をふっくら焼くコツは、具材を混ぜすぎないこと、くるくる回して混ぜるのではなく、下から上へ持ち上げるようにして混ぜ、空気をたっぷり含ませてやる。
具材も粉に交わりすぎないこと。卵も白身と黄身が分離したまま位で、混ぜすぎないこと。
そちらの方が焼きあがったときに、それぞれの味のハーモニーと、素材自体の味を楽しめる。口に運ぶたびに違った食感と味を楽しめるのだ。

具材を鉄板に乗せるときも、広げすぎず、縦に高く盛るようにする。私の秘伝は、具材を2/3乗せたら、一旦、鰹節を満遍なく盛り、更にその上に具材を重ねる。こうすることにより、更に中に空気がたぷり含まれることになる。
ふっくら焼くためのコツなのだ。

火加減は、厚さが増した分、少し弱火でじっくり焼き上げなければならない。底がこんがり狐色になったらひっくり返す。
両面が焼けたら、ヘラで少し割って中の火通りを確認して、何度か返しながら焼き加減をみます。
私は、特に焼きすぎにならない程度で火を止め、後は余熱に任せている。

お好みでソース、鰹節、青海苔をかけて完成。

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我が家のどんどん亭定番メニューは、福岡ネギ焼きとふっくら焼き。
福岡ネギ焼きは、ネギがこんなに美味しいのと思うほど病みつきになる美味しさ。
ふっくら焼きは、もちとチーズとコーンがたっぷり入って、ふっくらしたお好み焼きの中に、とろりともちとチーズが入ってたまらない食感と美味しさ。

自宅で作ったお好み焼きでは、色々研究したけど、あの味はどうしても出せない。

今日当たり食べに行ってみるか。