横綱朝青龍の涙

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一年6場所全部優勝という相撲界初の大記録を打ち立てた蒙古の怪物横綱朝青龍。
今日の特集で、地元力士魁皇に勝ったときの涙の訳を語っていた。館内に沸き起こる大魁皇コール、満身創痍の魁皇、地元福岡出身の身、圧倒的多数が魁皇に勝ってもらいたいと願うその雰囲気を感じながら、インタビューではあえて会場にたった一人の人が自分朝青龍青に声援を送ってくれていると感じた、と言う。
たった一人とは誇張と思うがおそらく悔しかったに違いない。外人力士、そして圧倒的強さが日本人の嫉みを買う。彼は、そのことを十分自覚しながら孤独に耐え、悪役を演じなければならない境遇を甘受する覚悟を決めていた。が、あの魁皇コールでそこまでしなくてもいいじゃないかと思ったに違いない。強過ぎるが故に冷たい、薄情、横柄、威張っていると陰口をたたかれる。
かつての北の海を例に出して、圧倒的な強さで一匹狼を貫きたいと宣言していた。相撲の美学、勝負の美学をそこに見る想いがした。あの涙は嬉し涙だけでは説明できない。朝青龍自身もわからないと思う。それだけに自然な涙だったように思う。
 私も、東京から土地勘の無い田川に移住し、地元の人さえ尻込みする田川の政治に足を踏み入れ、熱心に政策課題に取り組めば取り組むほど嫉まれる、挙句の果てに選挙妨害され2期目の落選。地元の壁の厚さ、朝青龍が感じたであろうよそ者の悲哀を私もまた感じている。
 田川の政治に新風を吹き込むとき、波風がおきる。今角界に朝青龍がいなかったらどうなっていたか、日本人だけの力士だったらどうなっていたか。相撲人気は失われおそらく廃れるだけでしょう。相撲と言う一つの文化とエンターテイメントが消失してしまっている。朝青龍の活躍は彼個人の功績にとどまらない。相撲文化の救世主として偉大な存在といえないか。
 朝青龍の根性を見習って次の選挙に臨みます。
どうぞご支援ください。
  次の統一地方選挙は19年4月です。
       平成17年12月31日 

                 前川崎町議会議員
                    さくらい英夫