香春の町長選から

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 現職のみの出馬で、おそらく無投票になったと思われるが、議会議員選挙に続く首長の無投票再選と言う現象は、果たして香春町にとって良いことなのでしょうか。どうでしょう。
 現職町長にとっては、戦わずして勝つのですから無投票に越したことはありませんがね。おめでとうございます。加治先生。
 さて、来賓挨拶の中で国の地方への財源移譲の話が出ておりましたが、補助金を減らして一般財源を増やすとの事。
 国の補助制度に振り回されない、地方主導の企画や財政運営が促進されるとの事。
 実は、この考え方は東京都では20年以上前から取り入れられており、23区で集めた税源を多摩地区と島嶼地区に分配しています。それも補助金でなく、一般財源扱いの交付金です。
 ただし、交付金を当てる事業を一件、一件確認し、事業ごとに
財源計画、実施、確認、事業報告、実績報告を作って行きます。この良い点は、テーマがはっきりしてくること、東京都の予算交付担当と事業を一件一件検証していくことにあります。
とかく税金の無駄遣いが指摘されがちですが、大義名分のしっかりした事業を優先して実施していくことが大切です。
 東京都の振興交付金、調整交付金の制度は他の都道府県の参考になる制度ではないかと思っています。
 福岡県は、県は県、市町村は市町村と言った良く言えば不干渉主義、悪く言えば無関心主義そんな感じがしています。
 国家的財政難?に端を発した地方自治体の合併推進。少ない財源で最大の効果を発揮できる財政運営は、県も含めた職員の資質と地域をつかさどる政治家の資質にかかっていると思います。
          元東京都神津島村企画財政係長
            さくらい英夫